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2020-07-11

京北のA-A unitは増殖するか

2019年の夏、京都京北を舞台にした木匠塾で私が担当したチームはA-A unitを造りました。(協力:ヤマケン)
4畳半の床を4m以下の角材トラスで折り紙のように空間を覆います。

これは高橋が非常勤講師をさせていただいている京都建築専門学校の1年生を対象とした夏休みの滞在型ワークショップです。学生たちは前期の数ヶ月間で身につけた木工技術で見事に完成させてくれました。

このA-A unit は次々と増殖して繋がってゆき、様々な活動を誘発する屋内や中間領域を地形なりに広げていく、生えて来たような空間態(帯)、、を夢想して高橋の頭の中を漂っている所を、木匠塾という仕組みと学生たちのバイタリティによって1unitだけ産み落とされました。

これを実際、学生たちと取り組む木匠塾という限られた時間、予算、技術、人手で造りきるというミッションが面白く、私自身相当入れ込んで、甲子園のように熱く楽しい夏となりました。

建て方。まず、床組から

要の四角錐を建てて

トラスを足していきます。すべてピン接合、トラスのみの架構はこれでかなりガッチリ強固に固まりました。

足元のディティール。5本の材が集中する部分は3次元CADでオリジナルの仕口の型紙を作成、モックアップで確認の上、学生たちが墨付け、刻みました。
すごい奴らだ!!

6本の材が集まる交差する棟見上げ。感動物の精度!すごい奴らだ×2

この架構に野地板とルーフィング、杉皮を葺いて出来上がり(杉皮はヤマケン提供)

内部。面白い空間が現れました。

ここに到達する前に、京北小塩の合宿所で一週間かけて材を刻んできました。

今思ってもほんと熱くて楽しい夏でした。

お披露目は昨年のイベントツクルモリ2019の展示会場として。赤坂侑花さんの独特の世界観の舞台となりました。

高橋の夢想と学生のバイタリティで生まれたA-A unit、今後増殖していくのか、干からびるのか、、いずれにしても高橋は積極的に関わっていきたいと思っています。

長文にお付き合いありがとうございました。

・A-A unitが建っている所はこちら↓(どなたでも見られます)
あうるの原っぱ(京都府京都市右京区京北下中町鳥谷)

・木匠塾2019の京都建築専門学校の記事はこちら↓
「京北木匠塾2019 A-A unitチーム始動!8/6」
「木匠塾A-Aunit建て方完了!8/22」
「木匠塾A-Aunit 完成!8/27」

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