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2020-10-07

第18回甍賞銅賞を受賞

「粘土瓦」が生むさらなる建築美を求め、数年に一度、「粘土瓦」を使用した建築物や構造物の優れた実施例を表彰される「第18回甍賞」で当事務所で設計監理を担当した「HUG GAEDEN ほしのさとKids」が銅賞を受賞致しました。

全国規模の建築賞での上位賞は初となります。また、錚々たる審査員の方々に講評頂きとても光栄に思っています。

あんまり嬉しいので講評の該当部分を下記に抜粋して掲載します。

 「HUG GARDENほしのさとKids」は、けらばや軒先に役物を使わず、簡素でよりカジュアルな瓦デザインの可能性を示している。いずれも形態や使い方の新奇さではなく、当たり前と思っていた建築言語を丁寧に見直すことで、現代性を生み出した点に特徴がある。(冨永祥子:福島加津也+冨永祥子建築設計事務所 副代表)

 銅賞のHUG GARDENほしのさとKidsは特養やデイサービスセンターが並ぶ介護施設の敷地の一角に建てられた保育園で、居並ぶ他の建物と対比して小ぶりで可愛らしい建物で、幼児が高齢者に見守られている情景である。この地域で良く見られる赤い石州瓦の切妻の単純素朴な単位が3つ、軸線を左右に振りながら連続している。(近角 真一:株式会社 集工舎建築都市デザイン研究所 代表取締役)

  「HUG GARDENほしのさとKids」は土を焼成した素材としての瓦の即物性をうまくデザインとしている。その素材の素朴でプライマルな扱いや、切り妻棟の文節部分の三角テラスの抜け感など、様式に抑えられすぎないところも、自由な可能性を触発すべき子供の施設として、新しい適切さを示していたようだ。(原田 真宏:MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO 主宰建築家)

この可愛らしい保育園の瓦屋根は私の提案を受け入れてくれたクライアントはじめ、軒先のモックアップまで制作して協力してくれた工務店アルフの皆様、面倒なお願いを実行してくれた瓦施工担当のえびの瓦商店の海老野社長、特殊な制作の協力要請を受け入れてくれた石州瓦の丸惣の方々との共働の賜物です。あらためて感謝を致します。

「HUG GARDEN ほしのさとKids」の詳細はこちら↓
https://t-masaru.net/hag-garden-hoshinosato-kids/

第18回甍賞入賞者発表はこちら↓
http://www.kawara.gr.jp/iraka2020/

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