去年秋に事務所移転してから、机を並べただけで引越し時のダンボール箱に囲まれた仕事場でしたが、先日壁棚が完成してようやく事務所らしくなってきました。もう事務所で打合せも可能です(笑)
25mm角杉材と構造用合板t-24の組み合わせです。いつもは大工さんに作ってもらいますが今回は材のプレカットはお願いして、髙橋設計事務所施工です。(なので時間がかかった、、)
固定棚板の場合、有効高さの決定は非常に難しい。書類はA4(210x297mm)
が多く、建築雑誌などもこのサイズが多い。殆どの書籍はそれ以下です。格納量を増やすには有効高さを297mm+5mm程度にしておくとギリギリもう1段増やせるスペースだったりする場合があるが、その選択は危険です。前の事務所でやってしまいましたが、世の中にはA4より少し大きめのファイルや、コンパクト資料集成というものがあってギリギリ入らず利便性が一気に落ちてしまう場合がある。当時は「全然コンパクトではない!」と憤慨したものです。買い込んだファイルの端を切りながら使った悲しい日々でした。
今回の選択は、最上段も活かせる有効高336mmさです。うちの事務所では7段可能、全ての段にコンパクト資料集成も入る!一冊しか持っていませんが。
しかし、上の写真右上段の本のようにそれでも納まらない本が時々あります。うちの事務所には「横内敏人の住宅設計図集」と「二川幸夫の日本の民家1955年」、、B4版(364x257)の本です。流石にこれに合わせる事は出来ないので、1段飛ばしスペースを拵えました。
あと重要なのは奥行きです。A4の奥行きが210mmですが、たまに「堀部安嗣作品集」310mmや「図解アトリエ・ワン」270mmのようなイレギュラーがあり、尚早な判断は禁物です。今回は部屋の広さとも相談し、すべての本が納まり、便利なニトリの樹脂製引き出しもなんとか納まる奥行き330mmとしました。板自体の幅は300とできる(3X6板で3枚取れる)事も重要な要因です。また、手前が空く棚はチョットした小物などが置けてとても使い勝手がよく、空間も余裕が感じられる気がします。前が空けば岡本太郎グッズや模型置き場とすれば良いのです。
今回、机の天板も棚板と同じ納まりで乗せました。近くの棚が机の延長に使えて便利です。
棚や机の寸法や抑えどころは職種が変わるとまた変わってきます。皆さんの仕事場ではどんな棚寸法でしょうか。こだわりの寸法や設え方があれば是非コメントください。
では今回はこのへんで、、
長文にお付合い頂きありがとうございました。
堤町の家全体のリノベーション記事→こちら
こんにちは
棚を作ろうと思い拝見したのですが
25ミリの角杉材はどのように固定されていますか?棚板を置いている縦桟を挟み込んでいる桟とあと奥側は壁には固定しているのでしょうか?
構造用合板は置いてあるだけでしょうか?
お仕事の依頼でなく恐縮ですが大変素敵な棚で是非、真似をしたくご教示頂ければ幸いです。