















写真:岡田大次郎
風景の中で庭と共に暮らす
嵯峨地域の御陵がある里山や水田・集落の風景に囲まれた場所でフローリストのご夫婦が庭とともに暮らす住いである。
クライアントは、のんびりとした風景の中で庭に植えた花々と共に四季を過ごしたいという希望を持ち、長年京都で敷地を探し続けてきた。我々と出会った時も敷地探し中であり、2,3の敷地や物件を一緒に巡り周り語り合いながら、お二人の暮らしのイメージの理解を深めていった。
数年かけた敷地探しの末、嵯峨地域の敷地はようやく出会えた場所で、ロケーションと約88坪という広さは二人の住まいと庭にはちょうど良い様に思えた。
この場所は京都の風致地区内にあり、周囲には落ち着いた民家や農地があった。敷地の奥には水田、その向こうには御陵がある里山の風景が広がっている。
私たちの提案は、出来るだけ広く花々を植えるための庭を南西に確保すること、その庭や西側の水田の四季の移ろいの風景の中で過ごせる、風景に開いた居間と食堂を北よりに配置させることであり、その方針を軸に検討を進めた。
最終的に、庭への日照を意識しつつ単純な直方体切妻ボリューム2個をL字型に配置し、庭に面した広いテラスに大きな下屋を付けるというシンプルな構成とした。庭の中、テラス、居間、食堂、ワークスペース、寝室と、外部空間との様々な豊な関わり合いの深さがある、居場所をつくる事が出来たのではないだろうか。

概要
所在地:京都市右京区
構造規模:木造地下2階
延床面積:119.05 ㎡
竣工:2023年
設計監理:高橋勝建築設計事務所
構造設計:能戸謙介(アトリエSUS4)
施工:竹内工務店 監督:中嶋一喜 大工:北川哲
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