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2018-12-04

神山の家(工事中)

2019.1 既存建物の調査診断を行いました。(協力:仕立建築舎の平賀さん)

調査は茅葺きの小屋裏や床下に及びます。

天井解体後の小屋裏。煙によく燻されたサスや竹の骨組みは黒光りしてものすごく重厚。建物の積み重ねた歴史を感じます。

座敷から茅葺き小屋裏の見上げ。温熱環境を求められない半屋外の施設であればこれで仕上げにしたくなるほどの迫力と重厚さです。

過去の大きな洪水を経て、一度揚屋を行っているとの事で足元は非常に簡易な物でした。

下屋根を支える面白い梁ができてきました。

下屋を支える小屋梁の段違い部の僅かな土塗り壁。

茅葺き天井裏に貯め置かれていた茅。写真の2倍程ありました。


築50年の増築部分。もともと半外にあった水回り、台所を内部化 したようです。この部分は現代の生活に合ったように配置も含め大幅に変更予定です。

写真:髙橋勝

神山の家(工事中)

 約140年前に建てられた缶詰茅葺きと50年前の増築部の耐震、断熱、バリアフリー改修です。ロケーションには滋賀県信楽町であり冬季はかなり冷えます。
 クライアントご夫婦は今は二人暮らし、年に何度か子供家族が泊りがけで遊びに来るような住宅であり、二人でも、時々大人数でも、冬季でも楽しく過ごせる安心な住まいを希望されました。
右の写真は、解体時に茅葺きのツシ床から出てきた木片にはクライアントの四代前の家主の名前が記されていました。

 

概要
所在地:滋賀県甲賀市

構造規模:古民家改修
工事延床面積:106.00m2
着工:2019
施工:森工務店

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